小島動物病院AWC院長の小嶋です。

PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。

3月中旬に休診を頂き、日本獣医皮膚科学会に参加してまいりました。今回は寄生虫感染やスキンケアのお話しを聞いてきました。それらのテーマをAnimal Wellness的に考えると皮膚の健康維持は改めて大事だと思いました。つまり人と動物が一緒に暮らすためにはノミ・ダニ予防をキチンとしてお互い病気にならないこと、さらに正しいスキンケアを通じて、長く付き合う皮膚と毛を清潔に保ってお互いが心地よく生活することを飼い主様やスタッフのみんなと共有し大事にしたいと思いました。

いっぽうでPCAP的には、学会発表が個人的な楽しみで他の先生が経験された診療を勉強させてもらいます。どうPCAP的かと言うと、私は皮膚病の動物を診させて頂くとき、表面は細胞診、皮膚の奥は組織像をイメージしながら診察をします。学会発表ではたいてい病理検査が行われていて、確定診断を付けたものが多く出ます。ですから私の場合、学会発表から学ばせて頂くことが多いです。見せてもらったことものに対して、いろいろ自分なりに考えたことを話して、相手の考えを聞いて違う発想を吸収して、新しい自分のアイデアを練ることを大切にしています。今回から学んだこととして、今後は真皮から皮下織の間質結合組織と肉眼的な皮膚の色に注目して診療をしたいと思いました。

PCAP学会参加(皮膚科)