小島動物病院AWC エキゾチックアニマル診療科 獣医師の小嶋恭子です。連日猛暑日が続いていますね。人も熱中症が心配ですが、これは動物も同じです。今回はエキゾチックアニマルの夏の過ごし方についてお話いたします。

エキゾチックアニマルは気温の変化にとってもデリケート

エキゾチックアニマルの中でも特にウサギとフェレットは暑さが苦手です。
熱中症対策として、エアコンで適温に保ち、風通しの良い環境を作りましょう。
ペット用のクールマットや凍らせたペットボトル、保冷剤などを上手に利用しましょう。
温度計湿度計を使い数字で確認すると安心です。

水分補給対策

病院への移動中や夏のお出かけの時、キャリーに水入れを入れるとこぼれて水浸しになってしまいますよね?そんな時は、葉物野菜を入れると水分補給ができます(ウサギ、モルモット、ハムスター、鳥など)。
ケージも快適に過ごせるように工夫しましょう!
水は新鮮なものが常に飲めるようにします。
野菜や果物など生ものを与えている場合は、腐りやすい季節なので食べ残しは捨てましょう。湿度も高いこの時期は、いつもより水や生もの、床材の交換をこまめに行い衛生的に。

鳥さんの夏の注意事項

鳥は体温が高く、ほかの動物に比べ暑さに強い傾向がありますが、油断は禁物!
直射日光の当たる場所、閉め切った部屋など、日中の温度上昇に気をつけましょう。
冷やしすぎによる体温低下にも注意が必要です。エアコンや扇風機からの風が直接体に当たらないように工夫しましょう。

この時期フェレットはフィラリアの予防も忘れずに!

新潟県の場合11月末まで予防が必要です。月に一回の投薬を続けましょう。

エキゾチックアニマルの夏の過ごし方まとめ

食欲が落ちたときは暑さのせいにしないで、診察にいらしてくださいね。
病気のサインかもしれません。

9月にはAKIHAどうぶつフェスタにて、「鳥さんとのくらし」「ウサギさんとのくらし」というタイトルで、日々の診療の中で感じていることをみなさまにお話させていただきます。
ご家族とのより良いくらしのヒントになればうれしいです。
会場でみなさまにお会いできるのを楽しみにしております。

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