小島動物病院AWC院長の小嶋です。PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。

9月1日(土)の午後休診を頂きましてありがとうござました。
9月2日に名古屋市で開催されました”平成30年度中部地区獣医師大会獣医学術中部地区大会”に参加、発表を行って参りました。院長職を賜りまして少し間が空きましたが、久しぶりに発表を行いました。今回は腸の腫瘍が実は肺癌の転移であったというものをご紹介させていただきました。もちろん診断は病理検査で確定診断を行っております。生き物は不思議なもので、肺癌が出来ていたのに一か月も下痢の症状を示していたのです。人間だったらお腹が痛くて吐くのでお医者さんに行ったら、実は肺癌だったということになります。人間は専門が分かれているので、見つけるのはなかなか難しいんじゃないかと思います。そうなるとたまに行う健康診断って、細かく見るわけではないかもしれませんが、全体を俯瞰して把握するという意味でとても大切だと思います。

当院でも秋の健康診断が始まっております。動物の健康状態を全体的に確認するには秋の検診がお勧めです。どうぞこの機会にご検討いただければと思います。