小島動物病院AWC院長の小嶋です。PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。2021年のテーマは‘PCAP2.0’です。

動物の皮膚がんサポートセンターと大方針

2022年1月14日の愛と希望と勇気の日に合わせて、‘動物の皮膚がんサポートセンター’を始めました。

皮膚がんは、飼い主様の目に見える臓器で、段々と進行するに従い、出血したり、痒みが生じるようになります。皮膚がんの治療法は多彩であり、また日々、アップデートされています。しかしながら、一口に皮膚がんと言っても、そもそもどの治療を選択すべきかは、その病名や飼い主様のお考えが分からずして進めることは不可能です。
そこで‘動物の皮膚がんサポートセンター’では、病名を決める病理学的な知識を中心に据えることで、飼い主様に病気を深く理解していただき、積極的に、前向きに、一体感を持って、取り組んでいきたいと考えています。そのため、病理医自身が、飼い主様に直接、細胞診所見、病理組織所見を供覧し、何の病気なのか、この後どうなっていくのか、どのような選択肢があるのかをご説明します。

私にとってスタッフと一緒にあ~でもない、こ~でもないと汗をかいて、ようやく導き出す病理診断をベースに飼い主様と一緒に悩んで選んだ治療を、喜んでいただけるのが最高に幸せです。

 

動物の皮膚がんサポートセンターの特徴
① 飼い主様参加型診療:独自のClass分類を設け、飼い主様ご自身に‘自分の診断’を持ってもらうことで、私達の診療とのミスマッチを避ける試みを行います。理解に徹します。
② 横断型診療:病理科を根っこにおいて、皮膚科、腫瘍科、エキゾチックアニマル診療科を組み合わせる診療を行います。ダブル認定医で力を合わせます。


③ 心のこもった対応:当院ではスタッフ教育として、人間学を最も重視しており、飼い主様のお気持ちを重視したサポートを行います。病理診断に基づく治療の選択肢をご提示し、飼い主様が納得し、喜んでいただけるサポートをします。

動物の皮膚がんサポートセンターのお知らせ
当センターの活動は主に、インスタグラムを通じて、発信していきたいと思います。なお、センター長である私は、未だにガラケーですので、SNSの使い方とかはよく分からないのでスタッフに助けてもらってアップしていこうと思います。

PCAP 2.0
PCAPブログは2018年の3月より始まりました(老けました)。

PCAP 事始め

毎年テーマを決めて、少しずつブラッシュアップさせていただきました。お陰様で、ブログを通じて、獣医師というより、飼い主様や異業種の方たちに見ていただき、いろんなご意見や励ましをもらえました。本年のPCAPはもう一度、初心に立ち返って、動物の病理学の基本的なことを、お伝えし、小島動物病院アニマルウェルネスセンターや動物の皮膚がんサポートセンターで病理診断を受けられた方の、病気に対するご理解が進むような、簡潔な用語解説を行えるといいかと思います。もちろん、病理診断を受けていない当院のかかりつけの飼い主様も引き続き読んで頂ければ幸いです(飼い主様達へ。いつもお優しい言葉と応援をありがとうございます。また頑張ろうと思います)。

「動物の皮膚がんサポートセンター サイト」

「動物の皮膚がんサポートセンター Instagram」