小島動物病院AWC院長の小嶋です。PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の臨床と病理学に関わることを記載しています。2024年はコロナも明けたし、学会発表をするぞ!!と意気込んで新年を迎えました。春と秋の学会シーズンが落ち着いてきましたので、10月までの報告をしたいと思います。

 

3月:4年ぶりに新潟を離れ、東京と鹿児島で行われた獣医皮膚科学会と獣医病理学専門家協会で発表をしてきました。病理の会では、病理マンシリーズ第2弾の「人を創る編」を行ってきました。由緒ある病理の大会で、大画面に流れる当院の紹介動画を見て、いろんな感情が湧いてきました。皮膚科学会で発表したものは、先日、論文になることが決定し、今年中に掲載される予定です。また来年に向けて、準備を進めていこうと思います。

6月・7月:我が家に新しい仲間たちがやってきました。秋葉山で生まれた猫のハッピーと、カリフォルニアで作られたサーフボードのG Skateです。実はこの2月に、19年一緒にいた猫のピノコが他界しました。家族で、しっかり向き合うことが出来て後悔はありませんでしたが、振り返ってみると、動物のいない4ヵ月間は家の中に活気がなかったです。そんな中、まるでピノコの生まれ変わりのようなハッピー(ハチ割れのピノコの意)に出会い我が家に迎え入れました。今ではすっかり家族の中心です。やっぱり動物と一緒に暮らすには最高にハッピーです。

新潟はサーフィンが出来るのですが、小波のことも多いです。もっと新潟サーフィンにどっぷり漬かりたいなと思って、紹介してもらいました。サーフィンはいつも診療前に行きます。G skateのおかげで小波でもリフレッシュしてから、朝から全力で診療に入れます。日の出とともに海に入り自然を感じるのは、仕事にも超プラスです。皆さんも朝活してますか?

8月:コロナ禍前くらいからミッドライフクライシス様の感情を感じるようになり、自分のキャリアのプチ棚卸しをしていました。そんな中、やはり細胞に着目した診療が自分の生きる道と思い、動物の皮膚がんサポートセンターと、同時に免疫の勉強をしようと思いました。コロナ禍の延期期間も含めて5年の準備期間でしたが、あえなく2年連続で試験に落ちています。そんな中、プレゼンの機会があることを知り、これはチャンスと思い応募しました。当日は猛暑+スーツ+やっぱりスマホ使えないの3重苦で1時間彷徨って熱中症になり、道端の人達に助けてもらいました。プレゼンは無事に成功で、11月に再度受験です。3度目の正直で頑張ろうと思います。

9月:9年ぶりに新潟市内で日本小動物獣医学会がありました。中部地方の人達が集まって行われます。地元開催なので、当院でも張り切って演題を準備しました。今回、最大のトピックスは今井先生のデビュー戦です。学会発表には、準備段階では問題発見能力・分析力・立案解決能力、いざ発表ではプレゼンテーション能力・コミュニケーション能力・ネゴシエーション能力が必要となります。それらのスキルは日々、診療をする中でも最低限、身に付けておきたいものになります。これからも経験してもらって、動物と飼い主様に還元してもらえることを期待しています。

さて、ひとまず新年の目標はクリアーできました。まだまだPCAPのプレゼンはたくさん控えているので、来年・再来年に向けて準備を進めていこうと思います。