皮膚科

深い診療で不快な皮膚病とさよなら

みなさん、動物たちとの出会いはどのようなものでしたか?きっとふわふわで小さくて、あたたかい匂いのするその子を手に抱き、出会われたご家族さまにとってそれは忘れられない瞬間だったと思います。動物を迎え入れてから、家族間で理解を求めたり、何を食べさせてるか相談したり、一緒にお出かけしたり、思い出は語りつくせないと思います。
そんな愛情をいっぱい注いだ動物が皮膚病になり、一緒に生活するのに不具合が生じてしまったというご家族さまに、聞いていただきたいお話があります。

皮膚病になり、気づくといろんなサイトや情報誌をみたり、病院で話を聞いたけどいまいちよくならないし、そもそもどうしてなのか、そしてそれが本当なのかよく分からないという経験していませんか?

思い悩んだり、諦めた時期もあったり、それでも何とかならないかとまた期待を抱いたりしますよね。長期的に治療が必要となるケースの多い皮膚病だからこそ、動物とご家族に合った検査・診断・治療が必要です。
当院では動物の皮膚病を以下のように考えています。

軽度の皮膚病

あたたかく丁寧なコミュニケーションと理論に基づいたコンサルティングで体と心に負担の少ない満たされた Happy & Wellness な生活をご提案します。楽しく生きましょう!!

重度の皮膚病

PCAP を駆使し、原因を明らかにして、各ご家庭にとってベストなオーダーメイドの治療を行いましょう。
諦めるのはまだ早い!!その痒みや匂いを一緒に解決しましょう。

当院の皮膚科診療の特徴

WHO??

経験豊かで資格認定による医療の質を保証された獣医師による診療が行われ、動物の病気・性格・ライフスタイルを理解し、当院で行うメディカルシャンプーを行ったり、ご家庭でのケア方法を動物看護師とグルーマーがサポートいたします。

HOW??

PCAP とは Pathlogy Centered Veterinary Practice という当院の造語であり、診療理念です。Pathology、病理学という何の病気になのか、その病気になるとどうなるのかを診察や検査結果から導き出し、各ご家庭に併せたオーダーメイドの治療を行います。

WHAT??

診療は診断(Diagnosis)と治療(Treatment)によって成立します。正しい診断なくして正しい治療は行えません。確定診断が皮膚病治療のキーポイントになります。

診断(Diagnosis)

問診

よく聞きます。しつこく聞きます。どうぞ包み隠さず、何を食べているか、どんな環境で生活しているかなど教えて頂ければ幸いです。検査をしてもよく分からず、結局生活習慣を改善するだけで治療が上手くいくこともあります。丁寧な問診が大事なんです。

皮膚科一般検査

その皮膚に今何が起こっているかを調べます。ノミやダニはいないか?どんな毛質をしているのか?どんな菌がいるのか?どんな炎症が起こっているのか?皮膚科一般検査だけで確定診断できる場合は少ないですが、今の状態を知ることで今日何が改善出来て、何が出来ないのかを知れることは動物のためにはもちろん、大事なお時間を割いて通院してくださるご家族さまにとってとても大事なことだと思っています。

スクリーニング検査

動物の皮膚病には、ホルモンやアレルギー、ガンが関係していたりする場合があります。そのような病気がないか確認するために血液検査や画像検査(レントゲン検査など)が有用なことがあります。皮膚病がそのような基礎疾患から2次的に来る場合には、その治療を行うことで皮膚病の改善が期待できます。

病理検査

ある程度病気の目星がついてきたら、病理検査に入ります。病理検査は確定診断のための検査。動物が痛くないように、局所麻酔をかけて、数㎜の皮膚組織を採取します。検査結果は数日間お時間をいただいて確定診断を行います。
いよいよ病気が解明される時がやってきました。悩まれてきたご家族にとって“腑に落ちる瞬間”です。どうしてそうなったのか、今後どうなるのを明らかにして、今後の治療方針を相談しましょう。

治療(Treatment)

治療は上記の確定診断によって病気が決定されますので、無数にある病気の個々の治療法について全て記載することは難しいですが、基本は内科治療、食餌療法、シャンプー療法になります。

  • 内科療法ではどんな薬を使うのかを効果、費用、副作用の観点から多角的に考察し、ご家族と最善の治療を模索します。治療が長く続くことの多い皮膚病は、経過を見ながら方針を再考することも柔軟に行います。
  • 食餌療法については皮膚病の病名と、その動物の皮膚病以外の基本全身状態に沿った食餌を、ライフステージを考慮しながら選んでいきます。
  • シャンプー療法については当院では皮膚病の動物に対し、メディカルシャンプーやマイクロバブルバスで、日々の皮膚のケアを行います。

病理学による確定診断を土台にその動物の皮膚病を解明し、長い付き合いが必要になる皮膚病の治療と、ご家族さまの幸せを病院全体でサポートできるのが皮膚科の一番のやりがいです。はい。これが PCAP です。

近年の当院の皮膚科関連診療の実績

資格認定

  • 日本獣医皮膚科学会認定医
  • 日本獣医がん学会認定医Ⅱ種
  • 日本獣医病理学専門医

役職、賞

  • 一般社団法人日本獣医皮膚科学会オーガナイザー就任
  • 一般社団法人日本獣医皮膚科学会 第8回世界獣医皮膚科会議フェローシップ獲得
  • 第11回日本獣医内科学アカデミー学術大会(JCVIM2015)症例検討アワード受賞

論文掲載

  • ビタミンAが著効を示した脂漏症の老齢アメリカン・コッカ―・スパニエルの1例 日本獣医師会雑誌 70:235-239.2017.
  • 猫の下顎皮膚に形成された棘融解性扁平上皮癌の1例 獣医臨床皮膚科 21:149-153.2015.

学会発表

  • 好酸球性肉芽腫症候群と脂腺炎が同時発生した猫の1例. 2019年. 第22回日本獣医皮膚科学会学術大会・総会
  • Vitamin A反応性皮膚症に罹患にしたアメリカン・コッカー・スパニエルの1例における診療成績と皮膚病変の解析. 2016年. 第19回日本獣医皮膚科学会学術大会
  • 手根関節に発生した大型孤在性滑膜性骨軟骨腫症の1例. 2015年. 第36回動物臨床医学会記念年次大会
  • 腹壁外ヘルニア内に髄外造血巣を認めた犬の1例. 2015年. 日本小動物獣医学会(中部地区)
  • 猫の悪性末梢神経鞘腫瘍の1例. 2015年. 日本小動物獣医学会(中部地区)
  • ミニチュア・シュナウザーの頭部に形成された多発性類皮嚢腫の1例. 2015年. 第18回日本獣医皮膚科学会学術大会
  • 猫の下顎皮膚に形成された棘融解性扁平上皮癌の1例. 2015年. 第11回日本獣医内科学アカデミー学術大会