動物と人の幸せを祈って。

動物と人が幸せに暮らせるよう
トータルケアを提供します

犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行います。
日々の安心、セカンドオピニオン、
そして万が一の時にも頼れる存在としての
役割を果たすことが私たちの使命です。

動物の皮膚がんに新しい選択を。

小島動物病院による
皮膚がん専門診療機関です

犬、猫の死因の1位は「がん」によるものです。
忘れがちですが、皮膚は体の中で一番大きな臓器。
皮膚の変化は体全体の調子を表す重要なサインです。
早期発見・早期治療で大切な命を守りましょう。

グリーフケア

グリーフケア

グリーフとは…

かけがえのない大切な存在(対象)を失ったときの、誰にでも起こる自然な心と身体の反応を意味します。心理学用語で、直訳するとGrief「グリーフ(悲嘆)」です。「ペットロス」もそのなかの一つであり、ペットを失った後の状態を示します。グリーフ(悲嘆)とは、悲と嘆の2文字であらわせるような単純なものではなく、さまざまなかたちで悲嘆があらわれます。たとえば、不安、戸惑い、ショック、後悔、怒り、自責などです。

グリーフが現れるときは、いつ?

生前のグリーフ

想像してみてください。日常生活の中で、動物が「元気がない」「食べない」「遊ばない」「吐く」「ぐったりしている」などの状態を見ていると、ご家族さまには不安と戸惑いが起こり落ち着きを失います。実は、ご家族さまは動物病院に来院する前から、あれやこれやと最悪な事しか浮かばないのが正直なところです。すでに生前のグリーフは起こっているのです。

死後のグリーフ

高齢動物で長期治療を続けた状態で、死を覚悟していても、いざ「死」が現実になるとグリーフは起こります。それは、ごく普通の自然な反応です。この反応のゆるやかな時間を共有することが、死後のグリーフケアの重要なところです。

ご家族さまに深いグリーフを与えないこと

ご家族さまの生前のグリーフから死後のグリーフそして、死後数年間のグリーフに寄り添うことが重要なポイントです。

当院のグリーフケアについて

動物たちは、ご家族のみなさまを選んで、なにか大事なことを伝えに現れてくれたように思います。それは、自分の人生に向き合うことや周囲からの寄り添いの心を感じるきっかけなど、その家族にとって必要なことを教えてくれます。そして、その動物が亡くなったあとも、思い出が一緒に人生を歩んでくれていると感じます。
“その動物と一緒に過ごせてよかった“と、これからの生活に向かう力になれるよう、動物病院の立場から関わらせていただきたいです。そして、先に旅立った動物たちの想いが報われ、幸せでありますように、願いを込めて。

グリーフという言葉を、さまざまな場面で耳にするようになってきました。大切な人を亡くした死別体験はもちろん、離婚や失恋、失業、病気やけが、引っ越しといった喪失経験、また嬉しい出来事でもある結婚や出産といった環境が変わることでも起こりえるそうです。グリーフは、喪失体験を通して起こる悲観と反応のことを意味し、だれもが起こることです。

動物病院においては、動物の看取りと死や病気を連想する場面でグリーフを強く意識しますが、実は、動物を家族に迎える前から始まっています。ご家族さま自身の育ってきた環境や家庭環境、経済的なこと、宗教、地域性など個人差があり、グリーフに陥る状況は、いくつも要因があげられます。動物へのグリーフと自分の人生と重ねる出来事がある人ほど気持ちを整理することに時間を必要としたり、時間が経ってから戸惑いを感じているようにも思います。

動物が旅立ってからも、ご家族さまに気軽に当院までお顔を出してもらいたい、悲しみを吐き出しに来てもらいたいと思う一方で、ご家族さまの立場になれば、そのことは容易ではないことは想像できます。
寂しさや不安や戸惑いに苛まれるご家族さまを目の前に、私たち動物病院のスタッフができることってなんだろう。グリーフケアってなんだろう。答えは、難しいですし、わからないです。
でも、私たち動物病院のスタッフは、動物たちとご家族さまの一番大切にしたい想いをサポートすることがどれだけ大切なことか、日々動物たちに教えてもらっています。
ときに特別なグリーフケアを行う場面をつくり、またあるときは、必ずしも特別な場所や時間が必要なのではなく、日々ご家族さまと動物たちと幸せを一緒に感じることが大切だと考えます。また、複雑に重なるグリーフの要因を整理して、分かりやすい形にすることも私たちの役割だと思います。
死を意識する暮らしの中で、納得や安心を得られるように、動物医療において丁寧な説明やご家庭に合わせた提案、状況をお聞きすることを心がけています。