小島動物病院AWCエキゾチックアニマル診療科の小嶋恭子です。
2020年もよろしくお願い申し上げます。

今回はウサギさんの被毛(ひもう)のお話です。
ウサギさんの被毛は柔らかくてふわふわで、抱っこすると癒されますよね。
被毛のお手入れが必要なのは犬や猫だけではありません。ウサギさん特有の柔らかい被毛ゆえに、ケアを怠るとトラブルも発生してしまいます。

換毛(かんもう)

ウサギは、通常1年に2回換毛します。多くは7~10日以内で抜け換わりますが、環境やホルモンバランス、栄養状態などの影響で変動します。一般的に季節の変わり目に多い印象ですが、加齢とともに明確な換毛期が見られなくなり、持続的に少しずつ被毛が抜け換わることもあります。

 

毛繕い

ウサギは実に丁寧に、時間をかけて、全身を毛繕いします。ウサギにとって毛繕いは、抜けた毛やふけを取り除き、もつれを予防し、皮膚の衛生を保つ大切な行動といえます。
この熱心な毛繕いゆえに、なめとった毛を飲み込んでしまうため、胃の鬱滞(うったい)や毛球症の要因になることもあります。
また、肥満、関節炎、切歯の不正咬合などが原因で全身に口が届かないと毛繕いができなくなってしまいます。おしっこやうんちが付着し汚れやすいところも、毛繕いが追い付かないと毛玉になりやすい場所です。最初小さかった毛玉も、つながるとフェルト状の厚い毛の層になり、そのままにしておくと皮膚炎へと発展してしまいます。
毛繕いが減ったな、毛玉ができているな、と感じたら、それは毛だけの問題ではなく、どこか調子が悪いよ、というサインかもしれません。

 

定期的なブラッシングを!

定期的なブラッシングを行い、飲み込んでしまう毛をできるだけ少なくし、胃の鬱滞や毛球症を予防しましょう。また、ブラッシングはスキンシップとしても重要です。体をよく触ることで体の変化に早く気付くこともできます。
ウサギの皮膚はとても薄いので、ブラッシングは力を入れすぎず、目の細かいコームや柔らかい素材のブラシを使いましょう。ブラシが難しければ、手袋を着けてなでてあげても良いかもしれません。

ウサギの骨は弱いので、抱くときは座って抱くようにします。やさしく声をかけながら、頭など喜ぶところから少しずつ範囲を広げていきます。ブラッシングがウサギにとって不快なものになってしまってはもったいないので、あせらず、ゆっくり、少しずつ、お互いにとって楽しい時間になるようにこころがけましょう。

毛玉ができたときは、はさみで切るのは大変危険です。皮膚も一緒に傷つけてしまいます。
抱っこが苦手でブラッシングが難しい、毛玉ができてしまった、というときは、どうぞ病院へお連れください。

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