院内では“クシュン”“ズビズビ”と花粉症もちのスタッフが鼻を鳴らしている小島動物病院AWCです。
3月3日は、3の字が耳のカラチに似ていることと語呂合わせから「耳の日」に制定されています。3月も終わるところですが・・・動物の耳は、3の字に似ていませんが・・・暖かくなるとわんちゃんの耳のトラブルが増えてきますので、耳のお話をします。
耳のトラブルでもっとも多いのは外耳炎
外耳炎を起こすと・・・
・耳の皮膚が赤い
・耳垢がたくさん出る
・臭いにおいがする
・耳ダレが出ている
・耳を掻きむしる
・頸を傾ける
といった症状や行動が見られます。
原因はさまざま
外耳炎の原因はさまざまで、細菌や真菌の繁殖、耳ダニ、アトピー性皮膚炎や皮膚炎、アレルギーなど全身の病気に併発して起こる場合もあります。
他には、耳に異物が入ってしまったり、腫瘍ができてしまい、耳道が狭くなってしまうことがあげられます。
外耳炎になりやすい犬種
たれ耳の犬種やアトピーやアレルギーのもっている犬種がなりやすいといわれています。
ミニチュア・ダックスフンド、ラブラドールレトリーバー、シー・ズー、柴犬、パグなど。
予防と治療
外耳炎は慢性的に再発を繰り返し、治療にも時間がかかるため、外耳炎にならないように日頃のケアが大切です。
ご自宅では、耳垢がたまっていないかチャックしたり、たまっていれば、耳掃除をしてあげてください。強くこすってしまうと、傷つけてしまうことがあるので、無理をせず見える範囲をお掃除してあげてください。
それでも、外耳炎になってしまった場合は、動物病院で原因に合わせた耳に直接お薬をいれる点耳や内服薬、つけ薬等での治療が必要です。
硬性鏡での耳道洗浄
麻酔下での処置になりますが、綿で掃除したり、お薬を使うのではなく、“硬性鏡での耳道洗浄”という選択肢もあります。生理食塩水で見えている範囲よりさらに奥まで洗うことができます。外耳炎を繰り返したり、耳の中に毛が生えている犬種やあまりにも炎症がひどく、痛みをともなっているわんちゃんに硬性鏡での耳道洗浄がおすすめです。
こちらが硬性鏡です↑↑↑
4枚写真がありますが、耳道洗浄する前が右上の写真です。汚れもあるし、毛も入ってて・・・きちゃない!!
耳道洗浄後は、右下の写真です!汚れひとつもなく、きれいですね!