検査・治療・手術
検査・治療・手術
何より病気にならないことが重要ですが、それでも病気になってしまうことはあります。その際に非常に重要になるのが、病気の正体をつきとめる正しい診断と早期治療です。
当院では、臨床の最前線である動物病院では稀な「獣医病理医」がいる動物病院です。病理医とは、採取した細胞や組織などの検体を詳しく分析し病気の正体をつきとめ、確定診断を行う獣医師です。一般的な動物病院では、採取した検体の検査を外部に依頼しますが、当院では臨床医が直接、病理診断も行えるため、生活環境やこれまでの健康状態、発症の経緯など豊富な情報も踏まえて診断を行うことができます。病気を正しく把握することが有効な治療を行ううえで最も重要です。
また、当院ではただ治療を行うのではなく、その子やそのご家庭、ご家族さまの状況やお考えも踏まえた中で、それぞれのケースごとの「最適な治療方針」をお示しできるよう心がけています。その理想を実現するために必要な最新医療機器の導入を行いつつ、ご家族さまとのコミュニケーションを密にした治療を行ってまいります。
診療領域
動物病院では多くの診療科目を診ることが求められます。当院でも幅広い診療領域に対応しておりますが、一般的な動物病院と大きく異なるのが病理診断科の存在です。院内で病理診断(細胞診・組織診断・確定診断)が可能なため、診療へのフィードバックも迅速に行うことが可能です。
専門診療のご案内
一般的な動物病院としての診療よりも一歩踏み込んだ専門的な診療として、下記の診療を行っております。
詳しくは専門診療のページ(リンク先)にてご確認ください。
内視鏡検査
当院では動物用内視鏡システムを完備し、確かな技術と知識で診療に取り組んでいます。特に「何度も吐いたり、下痢をする胃腸の病気」「終日止まらないくしゃみや咳が続く呼吸の病気」「ふらつきながら頭を振って痛がり、臭いがする耳の病気」これらの難治性かつ持続性の消化器、呼吸器及び耳の疾患を持つ動物に対しては、内視鏡や硬性鏡による低侵襲検査で細胞や組織を採取し、病理診断に基づき病気の原因を正確に把握することで、根本治療や効果的な緩和治療を行うことが可能になります。
対象となる代表的な疾患
消化器系
●慢性腸症
●猫の口内炎/歯肉炎
●食物不耐症
●リンパ腫などの腫瘍性疾患
など
呼吸器系
●アレルギー性鼻炎
●喘息
●鼻腔内・気管内腫瘍
など
耳科
●アトピー
●アレルギー性疾患
●角化異常症
●炎症性ポリープ
●中耳炎
など
その他
●甲状腺機能低下症
●クッシング症候群などの内分泌疾患
など
検査を行うにあたり、大きな切開が不要なため身体への負担を大幅に軽減することができます(低侵襲)。
歯石除去・歯科処置
歯周疾患の代表的な治療として、歯石除去があります。歯石の付着は歯肉炎の原因となります。普段の生活から極力歯垢を溜め込まないように心がけましょう。歯石として一度付着してしまうと歯磨きでは除去できないため、全身麻酔をしたうえで超音波スケーラーを使って除去をする必要があります。
3歳以上の犬と猫の約80%が歯肉炎をはじめとした歯周疾患にかかっているといわれています。歯を失ってしまったり、歯肉の痛みといった口腔内のトラブルだけでなく、口腔内の細菌が血液によって全身に運ばれることにより、皮膚や心臓、腎臓の疾患など様々な病気の原因となる可能性があり、歯の健康を保つことは見た目だけの問題ではありません。当院では歯周疾患を予防から治療、その後のケアまで総合的にサポート致します。
まずは現在の口腔内の状態を確認します。また、デンタルケアの方法についてもレクチャーをさせていただきます。
日常生活のなかで、デンタルケアを実践してください。
もし何か異常が見られた場合には早めの治療・処置を行いましょう。
下記の症状にひとつでも心当たりがある場合は、特に早めの受診をおすすめします。
●口が臭い ●口の周りの毛が汚れている ●歯の色が変色している ●食事の食べ方が変わった ●ほっぺが腫れている ●くしゃみや鼻水、鼻血が出る ●歯肉が赤い ●乳歯が残っている ●かみ合わせが悪い
イボ取り
スキンシップをしている際に、何かデキモノのようなものを発見することがあります。いわゆる「イボ」と呼ばれるものですが、単純に切除して治療が終わる良性のものから、そうでないものまで多種多様です。獣医師であっても見た目だけでは良性か悪性かの見分けはできませんので、イボを見つけた際にはしっかりとした診断を受けるようにしましょう。
当院では獣医病理科医がイボの正体をしっかりとつきとめ、適切な診断のもとに処置を行っております。
おおまかな診療の流れ
(切除手術や経過観察)
※この診断により他の疾患の可能性がある場合は、別途治療方針についてご相談をさせていただきます
あくまで一例ですので、場合によってはこの通りではございません。まずはお気軽にご相談ください。
主な治療方法
イボができた部位や大きさ、ご家族さまの都合やイボの性質などの条件に合わせて
以下の治療方法から選択します。
日帰り手術が
可能なもの
●半導体レーザー治療
●局所麻酔下での切除手術
など
通院による治療
外用薬・内服薬による治療
入院が必要な
治療
全身麻酔下での切除手術
「動物の皮膚がんサポートセンター」について
当院では動物の皮膚がんに特化した診療を「動物の皮膚がんサポートセンター」という形で提供しております。
イボを含む皮膚に発生する異常には、調べてみると悪性腫瘍(がん)だった、ということも少なくありません。
皮膚がんが見つかった場合でも、皮膚科と腫瘍科、そして獣医病理科によるハイブリット診療で
適切な治療を提供できる体制を整えております。
マイクロチップ
迷子や災害、事故などの理由で、ご家族さまとはぐれてしまうわんちゃんねこちゃんが毎年たくさんいます。マイクロチップは動物の身分証明書とも言えるもので、チップにはご家族さまの情報が登録されるため、装着していることで万が一の場合でもご家族さまのもとへ戻れる可能性も高まります。
1.施術方法
直径1.6㎜、長さ10.9㎜程度の円筒形の電子標識器具を動物の首の後ろの皮下に、専用の注入器で埋め込みます。埋め込み施術が獣医療行為として適切に行われている場合は、問題となることはほぼなく、安全性が高いといわれています。
2.施術する時期
品種や健康状態によって変わりますが、目安として犬は生後2週齢、猫については生後4週齢頃以降を目安に装着が可能となります。当院では去勢・不妊手術や歯石除去などの全身麻酔の処置に合わせて希望されるご家族さまが多いです。
3.装着後のケア
マイクロチップには電源機能はなく、読取機(リーダー)の電波に反応することで機能します。そのため、基本的には一度装着すれば交換する必要はありません。
設備のご紹介
診療に関連する設備のご紹介です。定番の設備から最新鋭の設備まで、動物たちの負担を極力軽くできるよう努めてまいります。

ダーマスコープ
微細な血管模様や色調変化を高精度に確認でき、腫瘍や皮膚病の鑑別に有用です。

レーザー
痛みの軽減や炎症緩和に役立つ治療用レーザーです。関節疾患や術後の回復促進、口腔内ケアなど、幅広い症例で使用できます。

硬性鏡
鼻腔・耳道・膀胱などを鮮明に観察することができ、異物除去や腫瘍の評価、組織生検などの低侵襲な処置を行う際に用いてます。

歯科ユニット
超音波で歯石を効率よく除去し、口臭や歯周病の改善に貢献するスケーリング専用装置です。ウサギやモルモット、デグーでは歯の切削を行います。

電気メス
高い制御性で組織を切開・凝固できる電気メスです。出血を最小限に抑え、外科手術の安全性と精度を向上させます。

サイトスピン
検体を効率よく分離し、細胞診や炎症、尿検査などの信頼性を向上させる遠心分離器。

ICU
酸素・温度・湿度を最適に保ち、呼吸器疾患・心疾患・術前術後管理など重症例を安全に治療するための集中治療装置です。

ウッド灯
皮膚や被毛を特殊な光で照らし、真菌感染や色素異常を簡便に確認できる検査機器です。

眼科検査機器
角膜の傷や混濁をライトで観察し、眼底機器で網膜や血管の状態を評価します。出血や炎症の確認に欠かせない基本の眼科検査です。

染色液
複数の染色液を使い、細胞の形や炎症の程度を確認したい、細菌の種類を推定し、感染の有無を判断します。病気の原因が院内でわかるため治療開始までの時間が短縮されます。

ポータブルエコー
持ち運び可能な高性能エコーで、臓器や血流を鮮明に描出します。救急や院内外の検査で柔軟に使用できる機器です。


