お穴に優しい内視鏡検査で動物のお悩み解決隊
① 何度も吐いたり、下痢をする胃腸の病気
② 終日止まらないくしゃみや咳が続く呼吸の病気
③ ふらつきながら頭を振って痛がり、臭いがする耳の病気
に苦しむ動物に対して内視鏡機器を使い、確かな技術と知識で診療に取り組んでいます。これらの症状をもつ動物と暮らされているご家族は症状に悩まされるだけでなく、どうしてなってしまったのか、飼い方が悪かったのかと考えられていることも多いです。動物を苦痛から解放し、ご家族さまが安心して暮らせるようにしたいと考えています。
なぜ消化器、呼吸器、耳の病気は治りづらく、内視鏡検査を使うのか?
当院では上記のような症状による難治性かつ持続性の消化器、呼吸器及び耳の疾患を持つ動物に対して内視鏡や硬性鏡による低侵襲検査を行い、採取された細胞や組織を用いて病理診断に基づいた確定診断を行っております。確定診断により根本治療や効果的な緩和治療を行うことが可能になります。
難しい言葉で書くとこのようになりますが、口、鼻あるいは耳は穴が開いていますので、外からの異物、ばい菌、アレルギーを引き起こす抗原が直接侵入しやすいので、感染症や免疫学的な異常が発生、定着しやすい部位になります。
つまり、常に異常を起こす状態にさらされていますので、病気になりやすい、自然治癒するまでの猶予期間が短いので繰り返し、持続する病気に発展します。すると、口・鼻・耳とそれに続く臓器に異常が定着するので嘔吐、下痢、くしゃみ、咳、頭を振るという症状がでます。次から次に病気の状態になるので早急な原因解明が重要になります。
原因の解明には細胞を使った病理検査が重要です。内視鏡検査は消化器、呼吸器あるいは耳道の細胞を採取するために、お腹や胸を開けたり、耳を切ったりしなくて済み、動物の負担を大きく軽減することが出来ることが最大の利点です。
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内視鏡 -
硬性鏡検査 -
鼻の硬性鏡検査
当院で内視鏡検査を使って診断・治療している病気の例
対象となる主要な疾患は、消化器ですと炎症性腸疾患(IBD)、猫の口内炎‐歯肉炎、食物不耐症、リンパ腫などの腫瘍性疾患が代表的です。
呼吸器ですとアレルギー性鼻炎、喘息、鼻、腔内・気管内腫瘍です。これらの一部は腫瘍科と連動しています。
耳の場合は皮膚科との連動からアトピーやアレルギー性疾患、栄養学的な角化異常症、炎症性ポリープ、甲状腺機能低下症、クッシング症候群などの内分泌疾患などがあり、中耳炎は神経科と連動しています。
いずれも病気の確定診断や理解の土台となるのは病理学であり、当院の診療理念であるPCAPです。
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炎症性腸疾患 -
耳垢がたまっている耳道 -
猫の喘息
当院の内視鏡検査の特徴
当院の内視鏡・硬性鏡検査の質を下支えする資格や所属団体
当院では内視鏡検査の有効性を最大に活用できるように関連領域の専門資格を取得し、知識向上に努めております。
日本獣医皮膚科学会認定医 |
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日本獣医がん学会認定医Ⅱ種 |
獣医アトピー・アレルギー・免疫学会会員 |
日本獣医病理学専門医 |
麻布大学共同研究員(神経科) |
日本獣医内視鏡外科研究会 |