小島動物病院AWC院長の小嶋です。
PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。
3月末に休診を頂き、盛岡で開催されました日本獣医病理学専門家協会学術集会に参加させて頂きました。本会の前身となる会に初めて参加したのが、大学4年生でしたので10数年通っています。病理検査は高度な機械で行う検査ではなく、人の目で観察して、それを頭で考えて診断するという大変アナログなやり方です。よって難しい症例などは人によって意見が合わないことがあります。この会ではそんな難しい症例を持ち寄り、皆さんで大変熱のこもった議論が行われます。そんな病理検査について今風ですと確定診断を行う検査が人の判断でいいのかということになりそうですが、もちろん皆さんそれぞれに大変厳しい修業時代がありますので、よほどでない限り通常の診断に関しては何も問題ありませんし、難しい症例を前にした場合にはお互いの主義・主張も含めた人の魅力があります。長い時間をこの学会で過ごすことでたくさんの人達から様々なことを学んできました。一年に一回の会ですが、自分の原点で成長と不勉強を振り返る機会ですので今後も大事にしたいと思います。
夜の議論により翌日は顔が随分むくんでしまいます。