小島動物病院AWC院長の小嶋です。PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の臨床と病理学に関わることを記載しています。今回は‘犬舐める’を取り上げてみたいと思います。
なめ猫って知ってます?
私は1981年生まれですが、ちょうどその頃にブームになったようです。すでに40年以上経過していますが、未だに多くの人に愛されており、その不動の人気を感じさせますね。
今回は、犬が舐めるということについて簡単に整理したいと思います。
なめ犬・・・
犬が皮膚病にかかると、舐めたり・引っ搔いたりすると思います。今回は特に舐めるを中心に紹介するのですが、犬が舐めやすい場所は主にお腹やお尻や肢ということが多いと思います。また何故舐めるかというと、気になるから舐めていると考えると分かりやすいと思っています。
あさこさんの気になる~~。犬の病気。
犬の気になって舐めてしまう病気ですが、個別にたくさんの病気を調べても、何が何だかよく分からないということになります。舐めるのでしたら、かゆい・イライラ・いたいなどをキーワードに、飼い主さんにワンちゃんの情報を教えていただいています。ちなみに、我が家は日曜日の夜にイッテQを見る習慣があるのと、妻の旧姓は朝比奈さんで、あだ名は‘あさこ’でしたので、いとうあさこさんは他人とは思えません。
舐めるに大事な4つの視点
犬の舐めるを理解するには少なくとも、皮膚・免疫・行動・神経の4つの分野の知識が必要だと思います。私はこれらに関わる4つの会に所属していますが、いろんな視点で学びがあります。当院では常に病理学をベースに複数の分野をまたがった横断型の診療スタイルを行っています。大きく病気を捉えて、原因を調べてあげたほうがスムーズだと思います。