人間と同様…いや、それ以上にわんちゃんもねこちゃんも高齢化の時代を迎えています。
飼い主さまが動物を家族の一員として暮らす意識が大きく変わり、飼育環境の改善や動物医療の発展、予防医療、フードによる適正な食事管理などにより、平均寿命が延びています。
現在の犬猫の平均寿命は、約14.8歳。(調査している会社によって、前後します)
小型犬や室内で飼育されているねこちゃんは、大型犬やお外に出てしまうねこちゃんに比べると寿命が長いというデータも出ています。
高齢といわれるシニア期は、8歳が目安となります。
見た感じは、少し白髪が出てきたり、イボが出てきたりしますが、ベビーフェイスなわんちゃんねこちゃんは、さほど年齢を感じさせません。
ですが、12~13歳になると、1歳年齢を重ねるごとに”歳を取ったな”と思うことが増えています。白髪が体全体に増え、顔を近づけなくてもお口の臭いが気になったり、耳が汚れたり、ご飯を食べるときの姿勢が辛くなってきたり、歩き方が変わってきたり、ジャンプができなったり、寝ていることが増えたり・・・
若いころに比べると行動一つひとつに”シニア期”であるということを意識せざるおえないと思います。
シニア期から平均寿命までの期間は、約6年で、生きている約半分弱が高齢ということになります。
年齢を重ねて、体のあちこちに、問題が出てくることは、生きている限り防ぐことができません。
しかし、その問題をいち早く見つけ、サポートすることが、動物と飼い主さまの ”もっと楽しく””もっと幸せ”に 暮らせることだと考えています。
これから訪れる、訪れているシニア期のわんちゃんねこちゃんとの 【”もっと楽しく””もっと幸せ”に 暮らす】お話をいたします。
シニア期をもっと楽しくもっと幸せに暮らす心構え~もっと一緒に過ごしたいから~
① 若いとき好きだったこと、一緒に楽しんだ経験を覚えておく
② 食事やトイレ、お散歩など当たり前にできていたことほど、サポートが必要
③ 動物にとって、飼い主さんにとって、譲れないことを整理しておく
④ 困ったことや楽しいこと、動物との暮らしを小島動物病院AWCに話す
⑤ 最後まで一緒に楽しく幸せに暮らすことをあきらめない
いつもご来院いただいているご家族さま、どうかこの5つの心構え忘れないでくださいね。
私たちは、動物と飼い主さまの味方です。
シニア期を迎える飼い主さまが心配されていること
- 介護が必要になった際に、ケアがしきれないかもしれない
- 飼育が困難になっ た場合、サポートしてくれる家族が身近にいない
- 飼い主の気力・体力が衰えて、動物を飼育できない など
動物のことはもちろん、飼い主さまご自身の負担を心配される声を耳にします。
でも、この気持ちって、”自分で動物の最後を看取りきりたい”という思いなんだなと感じます。
”自分で”って今、色んな方法が考えることができる時代になっています。
自分の手ですべてケアすることはもちろん、動物病院やそこのスタッフなど専門家にケアを求めたり、ケア用品を使って、負担を減らす方法を探したり、使ったりすることも、飼い主さま自身の”自分で”していることになります。
当院が動物医療・動物のケア・飼い主さまの心のケア・・・多方面からがっちりサポートいたします!!
介護用品を活用すると動物のケアが、劇的に変わります!
今回は、動物医療業界で話題となっている新発売された介護用品のご紹介をしたいと思います。
実は、介護用品を使うことに罪悪感を感じる飼い主さまがいらっしゃいます。なぜなら、自分の力でしていない感があったり、怠けているように感じる動物を愛しているが故、真面目で誠実な方こそ、陥りやすいです。
数年前から、動物の高齢化に伴い、介護用品や情報を簡単に手に入るようになり、人の手を借りたり、介護用品を使うことによって、ケアの質がぐんっと上がることに気づきました。
体も気持ちのストレスも軽減して、その軽減できた時間と気持ちをぜひ、高齢の過ごす時に使ってください。
姿勢サポートクッションを導入しました
当院では、この度「姿勢サポートクッション」を導入しました。
高齢や関節・脊椎疾患、肥満などで四肢が弱まったわんちゃんを立位保定する用品です。
立位姿勢での食事が可能で、誤嚥が防止できます。
立位姿勢をとることで四肢筋力に対するリハビリが行えます。
このわんちゃんは、グルーミング中です。ちょっとぽっちゃりさんなのですが、クッションのサポートで、ワンちゃん自身が体が支えられることで負担が軽くなり、少し苦しそうにしていた呼吸がピタリと落ち着きました。
また、看護者による保定負担も軽減してくれます。
人生ならぬ犬生・猫生の意味
多くの動物たちをお見送りさせてもらって感じていることがあります。感覚的なお話になりますが、シニア期から平均寿命の6年は、ご家族とその子が一緒に生きてきた意味が問われるというか、一緒に過ごしてきた証が出てくると思うんです。
動物の一生を通して、家族の在り方や生きる力を作り上げたり、教えてもらいます。
動物がいなくなった後も、残された私たちの中で、”それ”が生き続け、温かく包んでくれます。
人の手や物を借りられるところは、借りて、家族にしか出来ない関わりを育んでください。
当院は、充実したシニア期をがっちりサポートいたします。いつでも楽しいお話、困ったお話、なんでもご相談くださいね。