小島動物病院AWC院長の小嶋です。PCAPとはPathology Centered Animal Practiceの略語で、‘病理学を中心にした動物の診療’です。ここでは動物の病理学に関わることを記載しています。

皆さま、明けましておめでとうございます。昨年、当院は無事に40周年を迎えられました。まことにありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いします。2020年という節目の年になりオリンピックも開催され、期待が膨らむ一年になりそうですね。

PCAPも3年目に入ります

PCAPは2018年3月に始めて、無事に2回目のお正月を迎えました。この3月で3年目に入ります。ありがとうございます。

2018年の最初の数か月のPCAPは病理とは何かというのを、書籍を少し真似しながら少し自分なりにアレンジを加えてご紹介していました。評判は全くで、よく分からないというお声を頂きました。

そこでもう少し一般的に馴染みの深い診療科でどのような診断に病理診断が役立っているのかを2019年ではお伝えしてきました。病理診断を使った”~~科”の診療でした。飼い主さまにも少しずつご理解頂けたようで、PCAPブログを見て、皮膚腫瘤の手術に望まれたご家族さまや難治性の皮膚病の飼い主さまにどうして病理診断が必要で大切であるのかをご理解を得やすくなりました。

また内視鏡検査を用いた消化管や呼吸器の検査時にも少しずつその必要性や安全性をご理解頂けるようになってきているのを感じて嬉しく思います。一通りの診療科のご紹介も進んできましたので、今年は更に進化しようと思います。

 

2020年のPCAPはWith With With!!

Withという言葉をインターネットで調べると「~ととも」にという意味が出てきます。街にはたくさんの人の病院があり、”~科”を標榜してあり、私たちは病院に行きます。しかし足が痛いのに、耳鼻科にはいきませんよね。咳が出るのに整形外科にはいきませんよね。人の場合ですと、病気になった患者さんはまず、自分で診断をして、自分で判断をして病院に行きます。

動物の場合は、なんとなく元気がない、食欲がないなどの理由で病院に来られるケースが多く、どこに病気があるのか不明なことが多いです。そこを診察や検査で解き明かしていくので、ある程度、何でも診れなくてはいけない点が獣医師という職業の特徴であると思います。よって人でいうところのいくつもの診療科をまたいで動物を診療することはよくあります。医師としての深みに乏しいと言われてしまえばそうですと思いますし、いっぽうで、獣医師が総合医として立派であれば各診療科をたらい回しになるようなことはないところはいいところだと思います。

よって今年のPCAPは病理診断を基軸にして複数の診療科をまたいだ動物の病気を紹介することに挑戦しようと思います!!

動物医療の特殊な部分、動物病院で病理診断を行うこと、それを7年積み上げてきたものを通じて、オリジナリティーが出せればいいかと思います。基本は変わらず大事にしつつ、また進歩していきたいと思いますので、どうぞ本年もPCAPをよろしくお願いします。

どうぞ本年もPCAPをよろしくお願いします

 

PCAPの記事のおススメ

PCAP的皮膚科
PCAP的腫瘍科
PCAP的内視鏡
PCAP的病理解剖
PCAP的エキゾチックアニマル科
PCAP的呼吸器科
PCAP的耳鼻科
PCAP的歯科
PCAP的内分泌・代謝性疾患科
PCAP的血液・免疫科